2種類の自律神経のバランスが乱れることで起こる、自律神経失調症。自律神経がバランス良く働くことは、髪にとっても非常に大切なことなのです。今回は、自律神経失調症と育毛の関係についてご紹介しましょう。

無意識の調節を一手に担う自律神経

私たちの体には、周囲の環境に合わせて体を自動で調節する仕組みが備わっています。

暑いところでは汗を出して体から熱を逃がし、寒いところでは血管を縮めて熱が逃げるのを防ぎます。お腹が減ったらグーッと鳴らし、満腹になると眠気を出して、体に休めのサインを出します。

こういった、私たちの体の「無意識な調節」全般を支えているのが自律神経です。交感神経と副交感神経という2種類の自律神経が、タイミング良く、かつ、バランス良く、オンとオフを繰り返すことで、私たちの体は環境に応じて無意識に調節されているのです。

しかし、寝不足や食べ過ぎ飲み過ぎ、精神的なストレスなどが原因で、時に2種類の自律神経のバランスが乱れる、いわゆる「自律神経失調症」になることがあります。自律神経のバランスが乱れると、何となく体がだるかったり、頭痛が続いたりといったことが起こります。

そしてもちろん、髪にも良くない影響を与えてしまうのです。

交感神経の興奮が髪にマイナス

自律神経失調症になると、交感神経が興奮しやすくなります。

交感神経の興奮は、頭皮を走る細い血管をギュッと縮める働きがあります。これでは、頭皮の血行が悪くなり、髪が育つために必要な栄養が十分に届きません。

また、交感神経が興奮することで、全身で汗の量が増えてしまいます。すると、頭皮の毛穴では、汗といっしょに皮脂の放出量も増えて、毛穴をふさぎやすくなってしまいます。この状態でケアを怠ると、雑菌が繁殖しやすくなり、髪の毛に大きなダメージを与えてしまいます。

自律神経がバランス良く働いてくれることは、髪のとってもすごく大切なことなのです。

自律神経を整えるには生活習慣の見直しが鍵

自律神経のバランスが乱れているときには、無意識の調節全般に不具合が出るため、体にあらゆるサインが出てきます。

・よく寝たはずなのに体がだるい
・お昼頃まで眠気が取れない
・手足が冷える
・頭痛がなかなか治らない
・肩こりがひどくなる
・理由もないのにイライラ、ソワソワする

こういった「理由は分からないけどなんとなく不調」(医学的には不定愁訴(ふていしゅうそ)と呼びます)というサインを頻繁に感じる人は、自律神経のバランスが乱れているかもしれません。

自律神経のバランスを整えるためには、その原因となる生活習慣を見直す必要があります。

・生活リズムを整える
・暴飲暴食をやめる
・適度な運動を行う(1日1時間は日光に当たる)
・早寝早起き
・心をリラックスさせる時間をつくる

とても基本的なことですが、これだけで自律神経は本来のバランスを取り戻していきます。心当たりのある方は、ぜひ試してみてください。

いかがでしたか。理由もなく体調不良が続くようなら、自律神経のバランスが乱れているかもしれません。生活リズムを整えて、髪にも良い生活習慣にチェンジしていきましょう。