ミノキシジルには、リアップという商品名の外用剤(塗るタイプ)と、タブレットバージョン(飲むタイプ)があります。

日本ではプロペシアという商品名で飲むタイプがありますが、外用剤は日本では配合されている商品はありません。

では、なぜ、フィナステリドの外用剤はないのでしょうか?

日本ではフィナステリドの外用剤は認可されていない

AGA治療薬において日本で認可されているのは、ミノキシジルの外用薬とフィナステリドの内服薬のみです。

なぜ、フィナステリドの外用剤がないのかと言えば、認可されていないからというのがシンプルな答えになります。

ネットで情報検索をすると、フィナステリドの外用剤が無い理由を「製薬会社が研究を怠っている」とか「コスト的にうま味がないから」など色々な意見があるようですが、そもそも日本ではフィナステリドの外用剤は認可されていないのでメーカーが作る意味がありません。

外用剤は飲む錠剤以上に危険性が高い

フィナステリドは、テストステロンからDHTへの変換を抑制することで脱毛を予防します。
ところが、このDHTは男子胎児の生殖器の正常な生育に欠かすことができない物質です。

そのため、妊婦さんや妊娠可能な女性がフィナステリドに触れ、それが体内に入っていく(経皮吸収)と、DHTができにくくなります。
それを避けるため、プロペシアなどのフィナステリド製剤はフィルムコーテイングされ、製造元のMSDは妊婦さんなどに破砕して中のフィナステリドが露出したような錠剤には触らないよう警告しています。

そのような胎児にとって危険な物質が入った取扱いに要注意の成分を、外用剤として製造販売するのはとても危険なことがわかります。

外用剤はちょっとした不注意でこぼれたり、飛び散ったり、流れたりして、錠剤以上に危険です。

厚生労働省は、国民の健康を維持できる環境をつくるために存在する機関です。
そこを原点に考えた場合、厚生労働省がフィナステリドの外用剤が認可しない最大の理由は上記のようなことがあるからだと考えています。

胎児への影響問題が解決できない限りは……

プロペシア製造元のMSDは、破砕したプロペシアに触れてしまった妊婦さんは実際に居たと報告しています。

普通は錠剤を破砕することはほとんどありません。
それにもかかわらず破砕したプロペシアに触れた妊婦さんがいるということを考慮すると、それが液体などの外用剤になれば、錠剤以上に触れてしまう危険性が高まります。

国や厚生労働省としては、胎児の正常な発育を妨げるものは排除しなければいけません。
この問題が解決されない限りはプロペシアの外用剤は製造されないですし、厚生労働省が認可しません。

製薬会社は良い薬を作ることも考えると同時に、収益性も考えなければいけません。
とはいえ、約9割以上の製薬会社は、最終的には私たちの健康維持を収益性以上に考えているはずです。

もし、製薬会社がフィナステリドの外用剤を研究開発しているのであれば、胎児への悪影響、フィナステリド内服で精子の量が減少するなどといった諸問題を解決した夢(?)のような外用剤作りに励んでいるはずです。

とくに、フィナステリド内服による精子の量や質の低下が外用剤にすることで軽減されるのであれば、AGA治療に前向きになれる人も増えるのでは?と思う気持ちもあります。