私はサプリ業界歴約10年の経験がありますが、育毛サプリの商品開発の方法を紹介したいと思います。

育毛サプリに限らずですが、サプリの商品開発に大きく分けて2つのパターンがあります。1つはOEMメーカー主導の提案型と、もう1つは通販会社さん主導の受注型です。今回は前者の提案型を紹介します。わかりやすい用に、今回は育毛剤を専門的に販売している㈱アルファエイ(モンゴ流シャンプー、Deeper®3Dを販売している会社)に提案をするという具体例で紹介をしたいと思います。

おおまかな流れとしては、7つです。

1. 競合調査
2. 業界の流れ
3. 御社の欠点を補う
4. メイン原料の選定
5. サブ原料の選定
6. 企画書を作成し提案
7. お客様の希望を聞き修正

1. 競合調査

まずは、提案をする前に必ず競合調査をします。この競合調査で提案を行う、企業の業界内での立ち位置を確認し、長所と短所を見極めて、短所を補えるサプリを提案できるようにします。

育毛剤を販売している会社は、「育毛剤」「シャンプー」「育毛サプリ」の3つのどれかを複合的に販売しているケースがほとんどです。なぜなら育毛には、この3つとも欠かすことができない必須条件のため、どれか1つだけでも欠かすことができません。

アルファエイのDeeper®3Dは、育毛剤の中でも最先端のキャピキシルという成分を配合しており、価格が10,000円超えており高級品の部類に入ります。また、モンゴ流シャンプーも高級品の部類に入るため、業界内のポジションニングマップを作ると、高級品で上位の位置にあり、また理論的にも最先端の立ち位置になります。

従ってサプリでも提案を行おうと思うと、同じく高級路線で理論もしっかりとした物が必須となり、あと外せないのはモンゴル系の原料です。これがないと、アルファエイの商品としては成り立ちません。

2. 業界の流れ

これは1.の競合調査と重複しますが、業界内をざっと見渡すと、育毛剤+育毛サプリをセット販売している会社が非常に多いので、アルファエイさんにもサプリを販売するメリットを伝えることが大事になってきます。具体的には売れている育毛サプリの長所と短所(これを新規提案する育毛サプリでカバーする)、そして最も重要な利益がどの程度出るものなのかを伝えます。利益に関しては、年間の販売個数がわかれば、ある程度の数字を見込めますので、難しいことではありません。

3. 御社の欠点を補う

ここで1.2.で調査をしたアルファエイさんの欠点を具体的に導き出し、弱点を育毛サプリで補いましょうと提案をします。ここで、ライバルとなるのは、育毛シャンプーと育毛サプリが人気なグロースプロジェクトのエスロッソだと思います。育毛シャンプーを販売している会社は、これだけサプリの顧客を確保できるという潜在数を具体的に提示できれば、アルファエイさんも前向きに検討してくれると思います。

4. メイン原料の選定

ここが一番のキーポイントになりますが、育毛サプリには最先端の原料が最近発売されていません。現時点ですと私から具体的な原料を提案できませんが、理論がしっかりとしている従来の育毛サプリから考えて今ならノコギリヤシエキスを320mg配合するのが必須条件だと思います。

5. サブ原料の選定

このポイントはモンゴ流に欠かせないモンゴルの原料を配合します。これも現時点で最良の物がありませんが、チャチルという果実の果汁にビタミンなどが豊富に含まれているので、それをまず配合します。あとは、亜鉛が必須です。ダブルインパクトの特許の制限がどの程度あるか私では判断できませんが、特許に抵触しない範囲で、カプサイシンとイソフラボンも配合します。あとは、足りないビタミンとミネラルも配合で、ある程度の骨格はできると思います。

※アルファエイさんが真剣に前向きに検討してくれるのであれば、私なら自分の会社と原料メーカーを巻き込んで、他社にはないモンゴル原料の開発を行いたいと思います。ここで、他社にないモンゴル原料が開発できれば、アルファエイさんが育毛サプリを販売してくれる可能性はグッと高まります。

通常は原料の開発は原料メーカーと呼ばれる会社が開発を行いますが、独占供給も可能です。ただし、それには様々な条件があるために、費用も時間も相当かかりますので、アルファエイさん、原料メーカー、OEM会社の3社の足並みを揃える必要が出てきます。

6. 企画書を作成し提案

今回の新商品は提案型なので、この企画書が鍵を握ります。正直私は自分で作成するのが得意ではありませんが、時間があればいつか作ってみたいと思います。この企画書の出来次第で、アルファエイさんが興味を持つか持たないか明暗が分かれます。

7. お客様の希望を聞き修正

仮に提案が受け入れられれば、ここから具体的な配合量と原料の選定、そして価格の調整に入ります。ここまでこれば商品化できる可能性はぐっと高まります。

とこのような感じで提案型の育毛サプリは開発されていきます。ざっと1.から7.まで説明をしてきましたが、ここまでを時間があればじっくり2週間、時間がなければ1週間で、だいたいの骨格を作ることができます。