育毛剤を使用していると、色んなことを考えてしまいますが、ヘアカラーとの相性もその一つです。

脱毛予防、薄毛進行防止のために育毛剤を使用している場合、ヘアカラーの色がつきにくかったり、すぐに退色するのではという心配があります。
また、何度も髪を染めると、当然、髪の毛も傷みやすくなります。

だからといって、髪の色を変えておしゃれを楽しむことを諦める必要はありません。
正しい情報は、自分のおしゃれの方針を決める一番の資料となります。

結論を先に言えば、せっかく染めたのに育毛剤を塗ったことで、多少なりとも色落ちすることはあります。

何故、育毛剤の使用でカラーの色が落ちる?

大体の育毛剤にはアルコール(エタノール)が入っています。
アルコールはものを溶かす性質があります。
従って、頭皮の脂も溶かして除去するように、髪に付着したヘアカラーの薬剤も溶かしてしまいます

頭皮の脂を取り過ぎないように、または頭皮や髪の毛に刺激を与えないためにアルコールを入れていない育毛剤が、少ないですが、あります。

このノンアルコールの育毛剤であれば、薬剤を溶かすこともなく、また、薬剤によってダメージを受けた頭皮や髪に最適であるといえます。

頻繁のヘアカラーが薄毛を進行させる理由

一回、二回程度のヘアカラーであれば、そんなに神経質になることもないと思われますが、何度もヘアカラーを繰り返すうちに薄毛が進行することはありえます。
それはキューティクルに関係があるためです。

キューティクルを開かせて薬剤を染みこませる

ヘアカラーの製品には大体、2つのクリーム剤か液体が入っています。
一つにキューティクルを開かせるためのアルカリ剤と染料が含まれ、もう一つには脱色剤(酸化剤)が含まれています。
この2つのクリーム、液体を混ぜて使用します。

薬剤を塗る前のキューティクルは閉じているのですが、アルカリ剤によってキューティクルは開かれ、そこに混ぜた液が入っていきます。

脱色され、そして染料が発色して髪に色をつけます。
発色すると、染料の分子はキューティクルの奥に入ったときよりも大きくなるため、外に出られなくなって染料の分子はその髪に付着し続け、色が持続するというわけです。

キューティクルが開くと髪はダメージを受けやすくなる

開いたキューティクルは、ブラッシングやドライヤーの熱などで剥がれやすくなります。
キューティクルは一度、はがれると、その髪が抜けて新しい髪が生え変わってくるまで無い状態が続きます。
従って、頻繁の髪染めは、キューティクルが失われやすいということになります。

キューティクルと薄毛の関係

今までは、キューティクルがなくなることで髪のツヤが失われたり、切れ毛、抜け毛が増えたりしても、それが直接の薄毛や脱毛につながるとはあまり考えられていませんでした。

しかし、キューティクルがなくなれば、薄毛につながることを2009年と少し古いのですが、国立遺伝学研究所の相賀裕美子教授らが明らかにしました。
ご興味のある方は下記のURLをご覧ください。
https://www.nig.ac.jp/labs/MamDev/japan/research/research06.html

https://www.nig.ac.jp/hot/press/090526sagayogo.html

キューティクルの有無は性別に関係ありません。
ヘアカラーもキューティクルを失う原因の一つである以上は、上記の研究から、男性も女性も頻繁にヘアカラーをするのは、薄毛を進行させる行為でもあります。

育毛剤はカラーを退色させるかという話から、キューティクルの話へと飛躍してしまいましたが、ヘアカラーが原因で薄毛を進行させる可能性が大きいということまでを、知って頂くいい機会だったと思います。

冒頭でも言いましたように、おしゃれもまた、いきいきとした人生を生きるために必要なことです。
染めなくても良い、あるいは色んな色に染めて楽しみたいなど、色んな考え方があります。

保湿性の高いシャンプーや育毛剤を使用する、物理的な摩擦は避ける、日差しの強い日は帽子をかぶるなどの方法で、キューティクルを守ることに重点をおけば、ヘアカラーを楽しむことは十分、できると思います。