サプリメントは、90%以上(もっと上の数字が正しいかも?)がOEMという手法で製造をされています。製造業で従事されている方なら、よくご存知だとは思いますが、OEMについて詳しく話しをしてみたいと思います。

身近なとこでわかりやすく言えば、スーパーやコンビニで売られている商品でその店独自のPB商品が売られていますよね?あれも実はOEMで製造されており、カップ麺なんかは日清さんあたりが作ってることが多いと思います。

わざわざ販売の会社と製造の会社が別々だと単純に考えると、間に入る会社が多い分コストが高くなるんじゃないの?と思うと思いますが、実はメリットの方が大きいんです。

OEMのメリット

1番のメリットはなんと言っても工場の製造技術、品質の高さをそのまま提供してもらえることです。

特に品質管理というのは非常に面倒なものでたくさんの食品会社の不正問題のおかげで近年世間の目が非常に厳しくなっています。

サプリの製造って何の技術もなくて、簡単に作れるって思う人が多い思うのですが、ところがどっこい意外と製造するのが難しいんです。

意外とと言う部分をもう少しクローズアップすると、製造会社の担当者さん曰く「医薬品よりサプリの製造の方が手間もかかるし、かなり気を使う」と、医薬品の製造経験がある担当者さんは仰っていました。

医薬品よりも製造が難しいサプリは、なぜそんな技術力が必要なのでしょうか?

サプリは天然品が多いのでロットにより、性状が大きく変化する

サプリは医薬品と違って、天然の植物由来や動物由来の原料が多いのが特徴です。しかし、天然だという故に、ロットによって「粉の粒の大きさ」や、「含まれる水分の量」、「原料の色」が大きく異なります。

今では笑い話で済みますが本来「深緑色」のものが製品の形状にしたら「茶色」になってしまったなんてことが冗談ではなく、意外とよくあるんです。

その反面医薬品の原料は工業的に製造されるものが多いために、毎回同じものを作ることができます。

だから、工場の担当者さんはサプリの製造の方が難しいと表現したんです。

OEMのデメリット

OEMのデメリットは、みなさんが思う疑問通りでコストが高くなるですが、これは考え方にもよると思います。

例えば、私が育毛サプリの通販会社を作って販売が絶好調だからといっそのこと製造工場も作ってしまおうぜ!と思ったとします。

ただし、これには大きなハードルが2つあります。「資金」「人力」です。

工場を作る規模にもよりますが、最低限のハード面を揃えようと思うと億以上のお金は確実に必要です。このご時世、昔のような家庭的工場では品質管理の面で世間に受け入れられることができませんからね。

仮に資金面はOKだとしても、今度は工場を稼働させる人が必要になります。特に工場の機械に精通し、知識も経験もある人間は各社取り合い(現実にはライバル企業間の移籍はほとんどありません。保守的な業種です)のため、市場に出てくることはほとんどありません。

ですので、お金よりもマンパワーの確保という面のハードルを乗り越えるのは非常に難しいです。

私は確かにサプリ業界に置いて経験は充分にありますが、そんな私でも外資のオファーで年収1,000万円というのを受けたことがあり、一瞬ぐらついたこともあります。

そんな工場と人の確保を新規ですると莫大な費用がかかるために、仮に自分の会社で製造を行うようになっても、黒字化になるのは何年先のことでしょうか・・・

というように冷静に考えると、餅は餅屋という言葉がある通りで、販売会社は販売会社の強みを活かし、工場は工場の強みを活かすというwin-winの関係ができるので、サプリメント業界で主流のOEMは、とても合理的な方法だと私は思っています。

裏話

OEM会社にとっては、クライアント(通販会社など)の情報は非常に大事な情報ですので、例えクライアントであっても、OEM会社が他のどの商品を作っているかは秘密です。基本的には、秘密なのですがサプリ業界では暗黙の了解があり、某大手メーカー同士でライバル会社があり、その両者の商品を製造することはNGとなっております。

この大手さんを除けば基本的にはNGがないために、気づいたらライバル商品を同じOEM会社が作っているなんてことも意外とよくあります。