ダブルインパクトはIGF-1という理論で、育毛に関する効果が特許として認められています。特許って聞くと一見すごそうなのですが、実際にどれぐらいすごいのかをサプリ業界の中の人Aちゃんに質問してみました。Aちゃんはサプリメーカーで企画開発職を7年していた女性で、管理栄養士の資格も持っています。
育毛サプリの商品開発の実情
私: Aちゃんは育毛サプリの商品開発もしたことあるのかな?
私: おい適当なのか・・・。配合のこともっと詳しく聞かせてくれ。入っている素材の量のこと?
それにビタミン類をプラスしているのがよくある栄養ドリンクなのね。ビタミン類って指定の量を配合すると、サプリなら栄養機能食品と言って効能効果を表現していいことになってるんよ。
サプリってさ、効能効果がパッケージに全然書いてなくてわかりにくいじゃんか?あれはね効能効果を書いちゃダメって法律的に決まっているんよ。だから私はいつも・・・(何か彼女的に不満があるらしい。長いので割愛 苦笑)
で、何が言いたいかとまとめると、サプリで効果を得るには栄養成分の量をどれだけ飲めるかが大事ってことなの。
私:なんとなくわかるようなわからないような。じゃあさ、タウリン1,000mg配合ってことは、それを100mgしか飲まなかったら効果は10分の1になるわけか?
原価の問題で制限ができる
私:配合が適当って言ってたのは今の話と関係があるのか?
例えばリポビタンDのサプリ版を作りたいって依頼があったとして指定通りに原価を組むわけ例えば500円とかでね。それでできあがった商品の原価をみると指定の10倍の価格なんてことも珍しくないわけ。だいたいは、2倍、3倍ぐらいで、それでも話にならないけども
私:それは商品化できんな(苦笑)で肝心のダブルインパクトの特許について聞きたいんだが?
私が普段商品設計をする時も栄養学に基づいて配合の組み合わせを考えたりするんだけども、それはあくまで栄養学的に相乗効果があるだろうって言われているだけで、その配合の組み合わせで研究して根拠を確かめるわけじゃないんだ。そんなことやっていたらほとんどの商品が発売化まで持っていけないし、時間も費用もかかって小さい通販会社なんて潰れてしまうよ・・・
だからあくまで推測で身体にいいだろうという体裁で発売することが多い。もちろん大手さんや研究開発型の企業なんかはしっかり研究してデータをとったりするけども、圧倒的にこちらの方が数は少ないのが実情なの。
私が過去に開発した育毛サプリは、成分の組み合わせこそ一見良さそうだけども、タウリン1000mgの十分の一の話のように、効果を得るために必要な量に対して二分の一から五分の一程度なのがほとんど(汗)で、効果は正直自信ない・・・それでもそこそこ売れているから、少しは効果があるみたい。
反対にダブルインパクトはカプサイシンとイソフラボンの配合バランスをしっかり研究して、ベストの黄金比を導き出しているのね。その研究の成果通りにサプリの商品設計をしているから、当然髪の毛が生えたって声が多数あってもおかしくない訳どころか、あって当然なわけ。だって、研究開発の段階で効果が確かめられているし、それが特許として認めてられているんだから、むちゃくちゃすごいことなんだよ。
私:極端な質問をするとAちゃんが開発する商品は全くデータがないってこと?
ダブルインパクトの特許はここがすごい
私:OK(笑)
よくさ通販のCMとかチラシみると特許製法で作った商品なんです!すごいでしょ!ってあるじゃん?あれって実はすごくないこともあるのよ(苦笑)
特許製法ってタウリンの話に置き換えると、タウリン原料の製造方法に対する特許のことを指すのよ。
具体的な例を出すと日本クリニックさんのタウリン
【課題】カキ肉に含まれているタウリンを簡易な設備により高純度で抽出する。
【解決手段】生カキ肉に1.5~2倍量の水を加え、100℃で約1時間煮沸して熱水抽出し、抽出液にエタノールを濃度が50~80体積%になるように添加して沈澱物と上清を得る。沈澱物は、ドラムドライヤーで乾燥させて粉末状のカキ肉エキスとする。上清を濃縮してBrix濃度50重量%以上として30℃まで冷却し、更に-25℃にし、タウリンの粗結晶を析出させ、タウリンの結晶を吸引ろ過して分離する。分離したタウリンを熱水に溶解して冷却・分離する操作によってタウリンの純度を上げることができる。
特許公報より引用
簡単に説明すると普通はカキをグツグツ煮てエキスを抽出させて、それを乾燥させて出来上がりのところ、一手間ニ手間加えて、従来品よりも効率よく抽出したり、より純度が高いタウリンを抽出することによって製法特許として認められるの。
ただ、この特許製法にも良し悪しがあって従来品よりもあまりすごくないものもあれば、すごいものもあるのよ。
それにいくら特許製法だからと言っても、さっきのタウリンの話じゃないけれども配合の量が少なかったら意味がないのよね。通常はメーカーさんから特許製法をアピールする場合は研究結果の通りに指定の量を入れて下さいって契約があるんだけども、メーカーさんによっては契約がゆるかったり通販の会社さんが知らないところで勝手に使っていたりするの(汗)
だから、製法特許は意味をしっかり理解しないと当たり外れがあると思っていいよ。
逆に「配合の特許」は、サプリ商品として特許が認められている(効能効果に科学的根拠がある)と思って間違いがないから、当たりがほとんどっていうわけなのよ。
私が知っている範囲で育毛サプリで有名な商品で配合の特許を持っているのってダブルインパクトだけだよ。
もしかしたらクリニックさんや大学の教授と提携していて実は特許を持っているのがあるのかもしれないけどね。
私:なるほど。やっぱりダブルインパクトはすごいんだね。特許の種類で意味が違うってところは初めて知ったのでめっちゃ勉強になったよ。ありがとう!
今回質問してわかったことは、
・育毛サプリでもきちんと研究開発していない商品がある
・ダブルインパクトの配合の特許は業界内の評価も高く、育毛に成功する可能性が高い
ということでした。特許に種類があるという点が特に勉強になりました。これからもAちゃんには、サプリ業界の裏話を聞いてみたいと思っています。