育毛のために飲むサプリメント、みなさん何で飲んでいますか?

注意書きには特別意図がない限り、水かお湯(ぬるま湯)で飲用するように書いてあります。これは絶対なのでしょうか?お茶やジュースで飲むと何か副作用があるのでしょうか?

今回は、サプリメントを水で飲むべきか、お茶やジュースなどで飲んでも大丈夫かについて考えてみましょう。

水がお湯(ぬるま湯)で飲む方が良いと考えられる

サプリメントを水で飲むべきか、はたまた、お茶やジュースで飲んでも大丈夫かについて、先に結論からお話しますと

特別な指示がない限り、水かお湯(ぬるま湯)で飲む方が良い」と考えられます。

そのように考えられる理由は以下の通りです。

薬では品質基準で溶けるスピードが決まっている

サプリメントの製造に関する日本国内における規格・基準については、日本健康食品規格協会(http://www.jihfs.jp/01.html)による自主的な適正製造規範(GMP)が策定されているのみであり、錠剤やカプセルの性質については特別な規定がなく、その品質管理基準は各製造メーカーの自主基準になっています。

一方、薬事法の管轄下にある医療用の薬剤については、錠剤やカプセルの崩壊スピードに関する試験が行われており、基準に適合したものだけが薬として販売できることが、厚生労働省の定める日本薬局方(にほんやっきょくほう)によって定められています。

第十六改正日本薬局方では、錠剤およびカプセル状の薬剤について、37℃の水を使って、錠剤は30分、コーティングされた錠剤は60分、カプセル剤は20分以内に崩壊することが基準とされています。
参考文献:http://www.pmda.go.jp/kyokuhou/YAKKYOKUHOU16.pdf
(第十六改正日本薬局方 116p崩壊試験法 即放性製剤の項目参照)

つまり、薬は、特定の温度の水で一定のスピードで崩壊することを想定した製薬方法になっているのです。したがって、お茶やジュースで飲んだ場合には、有効成分が想定した通りに溶け出さず、想定した薬の効果が現れない可能性があります。

この考え方をサプリメントに準用して考えると、飲み込んだサプリメントが想定された通りのスピードで溶け出すためには、水またはお湯で飲むことが適当であると考えられます。

効果が過剰・過小に現れたり、想定外の作用が出たりするリスクがある

特定の薬剤では、水やお湯以外で服用した場合に、想定される薬の効き目を妨げたり、また、想定以上に効きすぎたりすること、もしくは、想定しない作用が現れることがあります。

たとえば、高血圧に対して処方される薬剤の一部は、グレープフルーツジュースとともに服用すると、効果が強く出過ぎることが分かっています。これは、体内でその薬を分解するために働くはずの酵素が、グレープフルーツの成分により働きを阻害されて、薬が想定よりも長い時間、体内に留まってしまうために起こりものです。

また、一部の制酸剤(胃酸の働きを抑える薬)や便秘薬を、牛乳と一緒に服用すると、血液中のカルシウム濃度が高くなりすぎる(ミルク・アルカリ症候群)ことが分かっています。これは、薬の作用によって、カルシウムの吸収率が高くなりすぎることが原因で起こるものです。

これらはあくまで薬剤を服用するときの問題です。サプリメントについて、お茶やジュース、牛乳などで飲用することのリスクははっきりと分かりません。しかし、サプリメントを飲むことで期待される効果をより確実に得るためには、サプリメントの注意書き通り、水かお湯(ぬるま湯)で飲むことが望ましいと考えられます。

いかがでしたか。欧米では、国の機関によってサプリメントの規格がある程度定められ、健康食品業界に義務付けられているようです。日本国内でも、安心してサプリメントを使っていけるよう、早い段階での基準・法整備が望まれます。