頭皮や髪のケアに効果的として最近話題の炭酸水。なんと炭酸水は、頭皮の血流を増やして、髪の成長を促してくれる働きがあるのです。今回は、炭酸水が育毛に良い理由について、お話しましょう。

炭酸水が皮膚の血流を増やす

炭酸水が血流を増やす働きについては、実は、古くから研究が行われていました。なぜなら、炭酸水の温泉である「炭酸泉」につかると、他の泉質の温泉よりもポカポカ温かい感覚を強く感じることが多かったためです。

なぜ普通の水にはないこのような働きが炭酸水にはあるのか、最近になって少しずつそのメカニズムが明らかになってきました。

その鍵を握るのが、炭酸水にたくさん含まれている二酸化炭素です。

二酸化炭素が皮膚の内側で血流を増やす

二酸化炭素は、皮膚から吸収されて、皮膚の深い部分や血液中に入り込みやすい性質を持っています。二酸化炭素がたくさん含まれている炭酸水が皮膚に接すると、そこから二酸化炭素が皮膚の内側へ入っていくのです。

皮膚の内側へ入った二酸化炭素は、下の2つの作用で、皮膚や周辺の血管の血流を増やすことが分かっています。

酸素の供給を増やす

二酸化炭素が皮膚の内側へ入ると、その部分で酸素がたくさん供給されます。これにより、皮膚や血管の細胞が活性化されて、血流が増えるというわけです。

酸素は、ヘモグロビンという赤いタンパク質とくっついて、私たちの全身の隅々まで運搬されます。そして、二酸化炭素の量が多い場所まで運ばれてくると、酸素がヘモグロビンから離れて、その場所に酸素が供給されます。これと同じことが、二酸化炭素が吸収された皮膚周辺でも同じように起こるのです。

血管を拡げる

皮膚の内側に入り込んだ二酸化炭素は、皮膚の血管を拡げる作用があることが分かっています。

これには、二酸化炭素の量が増えることで、「血管の壁の収縮力が弱まるためだ」とか、「皮膚の細胞の中に血管を拡げる信号が送られるからだ」といった仮説が言われていますが、正確なことはまだ分かっていないようです。

参考文献:「人工炭酸泉(1000 ppm)全身浴時の体温,皮膚血流量,発汗量および主観的感覚に及ぼす水温の影響」(http://www.co2kur.com/j401/j401-7.pdf)

炭酸水のこのような働きは、もちろん頭皮にも同じように作用します。毎日髪を洗うときに炭酸水をかけることで、頭皮の血流が増え、髪の成長を促してくれるのです。

使う炭酸水は、市販の500mlボトルの炭酸水でOKです。洗髪の仕上げに、炭酸水をまんべんなく頭皮にかけながら、マッサージで頭皮にもみ込んでいきます。

また、スプレー容器に炭酸水を入れて、髪や頭皮にふきかけても良いようです。ぜひ試してみてださい。

いかがでしたか。低コストでお手軽に血行を促せる炭酸水。今日からぜひ使ってみてはいかがでしょうか。