すね毛や腋毛を剃ると濃くなると子供の時に聞いたことはありませんか?私自身、すね毛か濃く思春期に悩んだことがありますが、実際はどうなのでしょうか?

男性の場合、すね毛や腕の毛が濃いことを気にする方はそういないと思いますが、女性にとっては大きな問題のようです。しかも、「足のすねや腕の毛、腋毛は剃ると濃くなる」との説もあるので、処理方法について悩んだ経験がある女性もいるかもしれません。

では本当に体毛は剃ると濃くなるのでしょうか?摩擦などの刺激を日常的に与えられると、その部分だけ体毛が濃くなることはありますが、剃ったからといって濃くなることはありません。

すね毛や腕毛は軟毛で、長さもせいぜい数センチ。毛の先端に近いほど細くなる形状です。こうした毛を剃った場合、成長期の毛が根元の太い部分で切断されることになります。毛根は残っていますから、毛はそのまま成長をつづけ、剃る前は根元にあった太い部分が皮膚の表面に伸びてくるわけです。

当然、触るとチクチク、ザラザラという感触になりますし、剃る前の毛に比べ、「太くて黒い」ように感じてしまうことでしょう。

このことから、「剃ると濃くなる」との誤解が生じたのだと思われます。実際は、剃ってもまた同じように毛が揃うだけで、濃くなることもない代わり、薄くなることも減ることもありません。

腋毛にしても同じです。こちらは長い人では10センチ近くになることもありますが、やはり先端に行くほど細いので、根元の太いところでカットすると、伸びてくる毛の先端が太いため、「濃くなった」ように思えるわけです。

もっとも、最近は女性の無駄毛処理用シェーバーも市販されているようですから、「剃れば濃くなる」説が間違っていることは、もうかなり知れ渡っているのかもしれません。

実は、赤ちゃんの髪を剃ると、毛が濃くなる

髪の毛がふさふさになるよう、赤ちゃんの髪を剃るご両親がいるようです。赤ちゃんは生後数ヶ月~1歳頃までに、大半の髪の毛が生え替わります。生まれたときから髪が濃い赤ちゃんも薄い赤ちゃんも、それが一度抜け、新しい毛になるのです。これを「新生児脱毛」と言います。

この脱毛は病気ではなく自然の生理的な現象ですが、これを目の当たりにした昔の人が、「人工的に何度か脱毛させれば、毛の再生がより活発になるかもしれない」と考えて、赤ちゃんの剃髪をする習慣が広がったのかもしれません。

ところで、新生児脱毛の開始時期や抜け替わる毛の量には個人差がありますが、生後3~6ヶ月から抜けてくるケースが多いようです。この脱毛は、ほとんどの頭髪のヘアサイクルが同時に休止期を迎えることから起こります。とくに頭部から後頭部にかけての抜け毛が目立つのが特徴で、全体的に見てもかなり薄くなるので、「円形脱毛症」と誤解するお母さんも少なくありません。

人間の髪はヘアサイクルを繰り返して常に生え替わっていくわけですが、頭頂部や後頭部全体のヘアサイクルが同じなのは新生児の時期だけ。つまり、新生児脱毛を経ると、ヘアサイクルが個々の毛包で異なってくるので、ある部分がいっせいに脱毛することはなくなります。と言っても、もちろんこれは青年期までの話で、成人後はヘアサイクルの乱れや男性ホルモンの影響で、脱毛が起きてくるわけです。

このようなことから考えても、薄毛の人が髪の毛を剃っても髪が生えてくるわけではありませんので、下手に真似をしない方がいいです。ただし、剃ると髪質自体は変化するので、髪質に悩んでいる人は坊主にしてみると変化があるかもしれません。