ヒゲといってもサンタクロースや仙人のような長いヒゲではありません。

例えば、先日、若くして亡くなられたミスターラグビーこと、平尾誠治氏のような超かっこいいヒゲのことです。

かなり古くなりますが、「うーん、マンダム」というCMに出ていたハリウッドスターのチャールズブロンソン氏の野性的なヒゲも当時の男性の憧れの的でした。

このようなヒゲを自分にも!と願う男性は多いはずでしょう。
最近の育毛剤は優れモノが多いから、ひょっとすると、育毛剤でヒゲも生えるかもしれないと考えても全然、おかしくありません。

結論を先に言いましょう。何というか、うーん、メカニズム的という前に「できない」という答えです。良い答えでなくて申し訳ありません。

何故、「できない」という答えをいわなくてはいけないのでしょうか?

ヒゲも男性ホルモンで濃くなる

子供の頃にある体毛はまだ軟毛なので、ほとんど目立ちません。
思春期になると、ヒゲだけでなく、腋毛、陰毛も硬毛化し始め、目だってきますが、これは男性ホルモンの仕業です。

体毛全てに男性ホルモンの受容体があるのではなく、限られた部位にしか存在しません。

限られた部位とは前頭部、頭頂部、口の周り、腋の下などです。

同じ頭でも後頭部には、男性ホルモンの受容体はありません。
AGAが進行しても後頭部の髪の量はあまり減らないことからもわかります。

男性ホルモンを抑える成分が育毛剤に入っている場合

日本の製品にはありませんが、個人輸入などで入手した育毛剤に男性ホルモンを抑える医薬品(フィナステリドなど)が入っているものがあります。

これらはヒゲの増毛も抑えると考えられるので、効果はありません。

日本で発売されている育毛剤はフィナステリドこそ入っていませんが、オウゴンエキス、ヒオウギエキスなど5α-リダクターゼの働きを阻害すると言われる成分が入っています。

では、男性ホルモンを抑制するのとは違う方法で毛髪の増毛効果をもたらすミノキシジル含有のリアップX5プラスはどうだろうかと考えませんか?

医薬品は原則的に指示された部位の使用はできない

リアップX5プラスは医薬品です。
指示された以外の部位に使用することは認められていません。

そのかわり、指示された部位での適正使用で副作用が出た場合、医薬品副作用被害救済制度を受けることができます。
しかし、口の周りに塗って副作用が出た場合、不適正の使用ということでその制度を受けることができません。

医薬部外品や化粧品の育毛剤の場合

育毛剤は、医薬部外品や化粧品に分類されているものが多いです。

これらも医薬品同様、それぞれ厚生労働省の認可を受けていることから、適正使用で有害な症状が出現した場合、それぞれの救済制度を受けることができます。

医薬部外品であろうと化粧品であろうと育毛剤での認可であれば、使用部位は限定されています(箱や本体に使用部位が記載されている)。

表示されていない部位での使用は不適正使用とみなされ、副作用救済制度を受けることができません。

このように、万が一のことを考えると、ヒゲを濃くするための使用はお勧めできません

たしかに、男性ホルモンを抑えた成分を入れていない育毛剤もありますが、効果がある云々言う前に、日本の薬機法からずれるような使用はその育毛剤の販売会社も望んでいないと思われます。

しかし、これではヒゲを伸ばすことは諦めないといけない?

実は、ヒゲを増毛させるクリームがあるんですよ。
ミクロゲンパスタというクリームです。
では、ミクロゲンパスタとはどのような薬でしょうか?

ヒゲ、眉毛など、毛髪以外の硬毛の育毛効果を促すミクロゲンパスタ

ミクロゲンパスタは二種類の男性ホルモンが入っており、第一類医薬品に分類されています。

毛髪以外の無毛、貧毛に適応で、即効性はなく、1~3か月使用し続けることが必要とありますが、1~2か月使用しても、効果が認められなければ、それ以上の使用は中止します。

メカニズム的というか、理論上では男性ホルモンに左右されるヒゲは毛髪と同じように考えることができるので、男性ホルモンを抑える成分が入っていない育毛剤(例えば、薬用アデノゲンなど)でヒゲの増毛効果を試す価値はあるかもしれません。

しかし、育毛剤にヒゲの適応がないのに育毛剤を塗るということは万が一を考えると、お勧めはできません。

ヒゲの適応になっているミクロゲンパスタを使うことが現在では一番、安全で、妥当であるといえます。