副作用の報告が多くても使う理由は、大きく二つあると考えられます。

①日本皮膚科学会のAGA治療ガイドラインの推奨度Àランクの治療薬になっているからだと考えます。

特にAGAは今まで病気として捉えらず、厚生労働省が認可した医薬品がありませんでした。

それが、フィナステリドとミノキシジルが「AGAに効果あり」として、この二品目を厚生労働省が認可しました。
まさにAGAに悩んでいる人にとっては朗報です。

医薬品なので副作用があることは、薬に詳しくない人でもわかっています。
副作用を気にする以上に、待ちに待った待望の薬の効果を確かめたいと考えている人が多いのです。

②色んな種類の育毛剤がたくさん市場に出回っていますが、どれも目に見えて効果が現れていないためだと考えられます。AGAに悩む人からすれば、効果のある薬がやっと現れたという思いなのでしょう。

では、この前述した二つの薬の副作用を考えた場合、どちらに深刻な副作用があるかと言えば、人間のライフラインである循環器系に影響を与えるミノキシジルでしょう。

ここでは、ミノキシジルが入っている日本初の育毛剤「リアップ」の副作用を取り上げてみます。

このリアップが発売された当初、リアップ使用者に死亡例が出ました。
このときの大正製薬や厚生労働省の動きを検討してみます。

大正製薬は死亡例をリアップとの関連性は見当たらないと発表

現在は第一類医薬品という販売体制もあってか、リアップは何事もなかったように「警告」もなく順調に販売されています。(第一類医薬品とは薬剤師による対面販売が義務づけられた医薬品のことです)

リアップ発売当初は、使用者が3人死亡するという前途多難な状況でした。
年齢は40,50代というまさにAGĄ世代。死亡原因はリアップの副作用かと考えたくなるような心疾患です。

大正製薬の言い分はミノキシジルには血管拡張作用があるので、血管の狭窄などが原因で発症する心筋梗塞のような心疾患が起きるはずがないというものでした。

このとき厚生労働省は大正製薬に警告し、今まで以上に注意を促すような情報を消費者に提供をするように指導はしましたが、販売中止にはいたりませんでした。

厚生労働省もリアップ使用者3人の死亡原因をミノキシジルの副作用との関連性は薄いと考えているようです。

その証拠に数年後、死亡者が使用したリアップ(ミノキシジル1%)よりも高い濃度のリアップX5(ミノキシジル5%)の製造、販売を許可しています。

参照URL:厚生省発表「ミノキシジルの安全使用の徹底について」に関するコメント

正しい情報の入手に心がけて

このリアップ使用者の死亡例を用いて、ミノキシジルの怖さを煽っているサイトが多いのに驚きます。

厚生労働省や大正製薬の動向にもっと注意を払っていく必要があります。

フィナステリドやミノキシジル、新たに加えられたデュタステリドという「効果あり」とされたAGA治療薬に対して正しい情報や知識でもって判断し、有効に使用していかなくてはいけません。

このような薬が認可されたことは、厚生労働省が今までとは違い、AGA治療に対して前向きに検討しようとしている証です。

冒頭のテーマの「副作用の報告が多くても」という前半の下りは、プロベシア、リアップを販売する会社からの正しい副作用情報ではなく、ネット上で不安を煽る正しくない情報も混じっているということをもっと消費者は知る必要があります。

後半の下り「それでも使う人が多い理由は?」は、この記事の最初にある①や②のほかに、日本の厚生労働省は、世界の中でも非常に厳しいことで知られています。

その日本の厚生労働省に認可させた薬剤を製造した製薬会社の努力もあって、使用者から支持を得ているから、とも考えることができます。