パソコンやスマホを頻繁に扱う人はハゲやすいのでしょうか?パソコンやスマホの弊害は、至るところで指摘されていますが、今回は、ディスプレイから発せられるブルーライトが人体に与える影響を絡めて、育毛との関係を考えてみましょう。

白色LEDに含まれる青色の光、ブルーライト

パソコンやスマホのディスプレイのバックライトには、白色LEDが使われています。白色LEDの光は、人間が感じられる色としては白色なのですが、その白色は、複数の色が組み合わされてできています。

その複数の色のうち、比較的多く含まれている色調成分が、「青」です。いわゆる、ディスプレイのブルーライトと呼ばれる光です。

パソコンやスマホをよく扱う人は、白色LEDを通して、このブルーライトを頻繁に目に入れていることになるのですが、そのことが私たちの体に良くない影響を与える可能性が、最近になって分かってきました。

ブルーライトが人体に及ぼしうる悪影響

ブルーライトが人体に及ぼすと考えられている可能性について、以下にまとめました。

睡眠と覚醒のリズムを狂わせる可能性

ブルーライトが目に入ると、メラトニンというホルモンの分泌を下げる可能性が考えられています。

メラトニンは、人間の睡眠と覚醒のリズムを作り出しているホルモンです。通常メラトニンの分泌は、昼間に少なく、夜間に多くなります。こうしたメラトニン量の変化によって、昼に覚醒して活動し、夜に睡眠を取って休息するリズムが生み出されるのです。

メラトニンの分泌が昼間に少なくなる理由は、太陽の光にあります。太陽の強い光が目に入ることで信号が脳に伝わり、メラトニンの分泌を下げるのです。これと同じ働きが、パソコンやスマホのディスプレイから発せられるブルーライトでも起こるというのです。

とくに問題となるのが、夜間のパソコンやスマホです。夜遅くまでパソコンで仕事をしたり、寝る前にスマホを扱ったりする習慣があると、本来メラトニン分泌が増えるはずの夜間に、メラトニン分泌が減ってしまいます。

メラトニン分泌が減ると、体は覚醒状態に陥ります。この結果、睡眠リズムが狂ってしまうことにつながるのです。

参考文献:http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/22850476

不安や抑うつ、肥満を助長する可能性

ブルーライトが影響を与えるホルモンは、メラトニンだけではありません。副腎から分泌されるコルチゾールというホルモンも影響を受けます。

コルチゾールは、代謝を活発にして、血圧や血糖値を高めるホルモンです。ストレスを感じることで分泌が増えるホルモンでもあり、不安感を増徴したり、ストレス状態に合わせて体の調節を行ったりする役割があります。

ブルーライトは、このコルチゾールの分泌量を増やす可能性が考えられています。コルチゾールが高い状態が続くと、不安感や抑うつといった精神状態が続いたり、肥満になりやすくなったりすることが分かっています。

参考文献:http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/20652045

パソコンやスマホを頻繁に扱う人では、コルチゾールの分泌量が増えた状態が続きやすいため、精神的なストレスを感じたり、肥満になったりするリスクが高い可能性があるのです。

ブルーライトの弊害が抜け毛や薄毛につながるかも

以上のようにブルーライトが人体に与えうる影響につては、現在も研究が続いています。

睡眠のリズムが狂ったり、ストレスを感じやすくなったりすることは、自律神経のバランスを崩すことにつながり、引いては頭皮の血行不良から、抜け毛や薄毛につながるリスクをはらんでいます。

とくに、夜遅くまでパソコンで仕事をする人や、寝る前にスマホを扱う習慣のある人では、そうした悪影響を強く受ける可能性が考えられます。

規則正しい生活とともに、規則正しくパソコンやスマホを扱う生活も考える必要がありそうです。

いかがでしたか。ブルーライトの弊害については、今も議論と研究が続いています。できるだけ早くそのリスクが明確になり、対策がなされることが待たれます。