サプリメントの裏側を紹介していますが、今回はみなさんが1番気になっている原価の裏側を紹介したいと思います。

サプリメントの原材料費は約10% ?!

どんなものでも工場で製造されるものには、原価があります。サプリメントの原価=原材料費+工場での加工賃(OEMメーカーの利益)として解説をします。

まず、サプリメントの原価は商品全体の約10~30%です。これを少ないと思う人の方が多いかもしれませんが、20%かかっていれば、コストが高い優良商品だと思っても良いです。個人的な経験で言えば、小企業は10%、中企業は20%、大企業は30%という目安で、原価にコストをかけていますが、これはあくまでも目安です。

だから、小企業でも30%かけているメーカーもあれば、大企業でも10%しかかけていないメーカーもあるかもしれません(恐らくないとは思います)。

ただ、最近はサプリ業界も競争が激しくなってきていて、価格競争に巻き込まれがちで、原価20%の商品が減っている印象があると感じたのが、OEMメーカーでの実感した。OEMメーカーを止めて数年立っていますので、最新の状況はわかりませんが、原価の数字にはあまり変動がないと思っています。

本来は、守秘義務でこのような細かい数字は公開をしてはいけないのですが、書籍でオープンに公表されていたので、このサイトでも紹介しています。手元の週間ダイヤモンドによると、サプリメントの原価の内訳はこのように紹介されています。

サプリメントの原価の内訳

小売価格1,000円の商品は、

原材料費+加工賃・・・100円
広告宣伝費・・・100円
メーカーの取り分・・・150円
卸の取り分・・・150円
小売店の取り分・・・300円
値引き・・・200円
合計・・・1,000円

と紹介されています。このケースだと商品販売メーカーの取り分は、150円で利益は15%、卸を通さずに直販だと300円で利益は30%になります。

この数字を見た感想は、原価が約1割で、儲けが1割~3割という数字はいい線をついていると思いました。まず、原価の約1割という部分は正解ですが、最低ラインで見ているので、間違ってはいません。

私個人の経験で、卸を通しているメーカーさんはあまりいなくて、通販なら直販が基本なので、多くのメーカーが利益を約30%程度とっていると思っています。ただ、メーカーによっては楽天やAmazonなどでも販売をしているので、全体的な数字を計算すると利益は20%程度なのかな?という印象です。

サプリ通販最大手のDHCは、直販、楽天、Amazon、ドラッグストア、直営店と多岐に渡る販売チャネルを持っていますが、やはり直販、直営店以外のルートだと利益が少なくなるので、それがネックになっているとDHCの中の人の声を聞いたことがあります。

これが小企業になると通販一本で販売できるので、利益率という数字だけを見ると大企業よりも中小企業の方が、割が良い可能性は十分にあります。ただし、DHCは薄利多売で売れている数は桁違いです。中小企業は高利益重視にしている商品が多いです。

だから、DHCとは正面から戦いを挑まなくて済むように、企画商品で勝負をしています。その企画を生み出してたり、フォローするのも私のサラリーマン時代の業務の1つでした。

大手各社の原価率

サントリー、DHC、ファンケルの各社の原価率が週刊東洋経済に紹介されていました。

サントリーが12.7%、DHCが37.1%、ファンケルが33.2%です。サントリーの12.7%というのは大手にしては低い数字だと思いますが、販売管理費(広告費)の約6倍もかけているので、納得の数字です。サントリーはかなり広告費をかけていますので、ネット広告でも突出して見かける回数が多いです。営業利益は、原価率と同程度の12.5%前後と推測されます。大手にしては少し少なく感じます。

逆にDHCは原価率が37.1%とかなり高い数字になっています。これでも、DHCは独自に原価率を下げる工夫をしていますので(後で説明します)、いかに原価率が高いかがわかります。

※サントリー、DHCともに化粧品なども含むので、正確な原価率ではありません。

DHCが安く販売できる理由

DHCに限らずですが、大手企業は原価のコストを安く抑えるために、OEMメーカーへの仕事の依頼方法が中小企業とは違い異なります。詳しく書くと怒られそうなので、ざっくり書きますがOEMメーカーの仕事を少なくすることで、原価を安くしています。

では、なぜ中小企業が同じことをやらない(正確にはやれない)かというと、リスクがあるからです。大企業は資本もあるし、スケールメリットというわかりやすい原価削減方法もあります。中小では万が一のリスクに対応ができないので、まるっと全てOEMメーカーに仕事を依頼しています。

だから原価は高くなりますが、リスクは減るので、最善の策だとは思います。

もし私が、サプリメントの販売メーカーをするのであれば、まず最初はOEMメーカーにまるっとお願いして、商品が安定して売れるようになったら、それを口実に大手企業と同じ方法を取ると思います。

まとめ

大手、中小問わず各社によって原価率はバラバラです。世間一般のイメージでいくと安売りをしている、DHCよりも高価格が多いサントリーの方が、原価率は実は高いです。

だから、商品価格だけでは原価率が高いのか低いのか推測するのは困難ですが、信頼できるメーカーを見つけることがサプリ選びのベストな選択肢だと思います。