あちこちのサイトを見てみると、あるサイト以外は「頭皮の硬さは薄毛等につながる」とありました。
あるサイト以外とはAGA専門医のサイトです。

ということは専門医のサイトの方が勿論、正しくて、頭皮の硬さは薄毛やハゲにはつながらない」という結論に至る?

いやいや、早合点はいい結論を生み出しません。
両方、何度も読み比べてみると、「硬さ」の基準が違うのがわかります。

「頭皮の硬さ……つながる」派で、ライオン株式会社のビューティケア研究所の信頼性の高いサイトを見つけました。

ライオン株式会社の解説

「今日を愛するLION」というテレビなどで見たり聞いたりするキャッチコピーがサイトの画面の端にのっており、それだけでそこに書いてある内容が信頼できそうな気がしてくるのですが……。

それは、他の「つながる派」のサイトでもライオンのサイトを参照にしているところが多いことで納得します。
「ライオン側もそう言っているのだから」みたいな感じですね。

ライオンは「髪が薄い人は頭皮が硬い」ことを確認したそうです。
その方法は頭皮の水分量と頭皮の硬さを測定して、データを出しました。

そのデータの結果は、薄毛の人達は薄毛でない人達よりも頭皮の水分量が少なく、乾燥しているという結果になりました。

つまり、頭皮の乾燥を「頭皮が硬い」と表現しているのです。
ここがポイントです。

確かにパンやお餅でも乾燥していれば、カチカチに硬くなっています。
人間の皮膚も乾燥すると、皮膚が硬くなります。

従って、ライオンは「乾燥=頭皮が硬い」としています。
では、「頭皮の硬さとハゲはつながらない」派が多い専門医サイトの「頭皮の硬さ」は何を基準にしているのでしょうか?

AGA専門医がいう「頭皮の硬さ」とは?

グダグダと説明する前に、先に結論をお話ししますと、AGA専門医のいう頭皮の硬さとライオンのいうそれの基準に違いがあります。

頭皮に硬い、柔らかいはない

これがAGA専門医たちの説明です。
サイトではないですが、「専門医が語る毛髪科学最前線」(板見 智著)を読むと、「頭皮に硬い、柔らかいなどはない」と。

AGAが進行すると、確かに薄毛になってしまった皮膚の一部が線維化して僅かに硬くなることはあっても、指で触ってわかるほどの硬さではなく、頭皮が硬いからAGAを発症しやすいということはないというようなことも書かれてありました。

これは、ネット上のAGA専門医のサイトでもこの本と同じようなことが書かれています。

気づかれましたか?

ライオンとAGA専門医の「頭皮の硬さ」に関する解釈の仕方に違いがあることに……。

話を整理しますと、ライオンは頭皮が乾燥した状態を「硬い頭皮」と表現し、乾燥は血行不良の原因になると説明しています。

一方、紹介した本を書いた専門医を始め、ネット上でサイトを立ち上げている専門医たちが問題にしているのは頭皮の乾燥ではなく、頭皮そのものの硬さ、柔らかさなんですね。

頭皮の乾燥度合いは人によってそれぞれ違い、乾燥を頭皮の硬さと表現するのであれば、当然、頭皮の硬さも人それぞれです。

専門医は、頭皮を解剖学的な見解で説明しています。

頭皮はどの人間でも同じ構造をしています。

専門医は、人間に共通している解剖学的な頭皮の硬さを基準にして説明しているため、「頭皮の硬さは関係なく……」ということなるのです。

AGA専門医は皮膚科専門であり、皮膚にとって乾燥はいい状態ではないと知り尽くしています。
「頭皮の乾燥」から問題を提議すると、説明方法が変わってくるかもしれませんね。